受験を意識する学年になると、否が応でも親が子どもを、京都市内にある大手進学塾に入れてしまうケースがよく見られます。受験と言えば、大手の進学塾という発想は、それ自体が誤りとは言えません。やはり大手には、受験のノウハウや最新の情報が集まりやすく、カリキュラムもそれを踏まえた上で、受験用に組まれています。上手にそのシステムに乗れる子は、進学塾で実力を発揮できるでしょう。

しかし、中にはまったくついていくことができずに、塾をやめてしまう子もいます。正確にはやめざるを得ない子と言ったほうが正しいかもしれません。進学塾では受験が近づくにつれ、より専門的で高度な内容の授業が為されますし、テストの回数も多くなります。それについて行けない子は、事前に塾をやめてしまうのです。

京都で、そんな子どもの家庭教師をすることになった場合には、とにかく塾での勉強ができなかったことについては、深く触れる必要は無いと思うのです。それよりも、わからなくなった箇所に戻って、丁寧に教えなおしてください。理解が進まなかった分野を、少しずつ埋めていくことで、徐々に勉強のスピードが上がり、より高度な問題にも挑戦できるようになります。受験は確かに他人との競争ではありますが、受験勉強の評価まで、他者と比較する必要はないのです。

その子の精一杯のペースで頑張れば、合格できる学校はあるはずです。極端な話、親と子との間に信頼関係ができていれば、翌年を見据えて指導することさえ可能だと言えます。京都で、塾を辞めた子の家庭教師を引き受けるときには、家庭教師ならではの利点を全面的に打ち出してください。まとめのプリントを作ったり、小テストをくり返すことによって、理解度はぐんぐん上がります。

また志望校については、親とも十分話し合うようにしてください。理想がただ高いのは、子どもの負担になるだけです。親子共々納得した上で、受験に臨める環境を作ります。

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