家庭教師といえば大学生のアルバイトの代名詞とも言える、生徒と先生の距離がとても近い、ワンツーマンの勉強スタイルです。学校以外の勉強の場で塾という教室が一般的にありますが、その違いが何かをまず理解しておく必要があるでしょう。広い教室に多くの生徒が集うという意味で、塾の形式は学校とあまり変わりがありません。もちろん雰囲気の違いや、学校規則などが異なるため、生徒は違う空気のもとで新鮮に勉強をすることができますが、集団での勉強ではどうしても他者との比較が生徒の自信を奪ってしまう可能性が出てきます。
また教える側の先生においても、教室の中で優秀な生徒が入れば、自分の教え方が悪いと反省することも少なく、教育の質がなかなか上がらない可能性も出てきます。その一方で家庭教師は生徒の成績がそのまま先生の実力に反映されるので、とても熱心になります。また、他の生徒がいないので学校での悩みや、友達や親にも言えないような相談をこっそりとすることができ、子供の心の拠り所になる可能性も大いにあるでしょう。自分の性格が他者との競争の上で伸びていくタイプなのか、それとも自分と向き合って、周りは気にせず伸びていくタイプなのかで、塾を選ぶのか家庭教師をえらぶのかの判断が決まってくると言えるでしょう。
まず、学校の空気に馴染めないという子は家庭教師をお願いしてみて、先生に内緒の相談をいろいろもちかけてみると良いかもしれません。